稲荷山神社

ずらりと並んだ赤い鳥居が印象的な稲荷山神社は、柳井でも有名な桜の名所です。
周辺に植えられた桜の木は500本とも言われます。一斉に開花するとその一帯だけが桜色の雲のようになり、遠目からでも桜の見事さをうかがい知ることができます。
桜も老木になり、往時の勢いはなくなってきましたが、若木にはない練れた美しさを見せてくれます。
木々の隙間から見える瀬戸の海も、風情ある眺望です。

桜土手

土穂石川の旧朝日橋付近の川沿いを通る遊歩道は、約100本の桜の並ぶ並木道となっています。
日当たりも良く、川沿いのさわやかな風が心地よいため、地元の皆さんからは散歩道としても親しまれています。
休憩用のベンチなども設置されており、お花見にも最適です。

茶臼山古墳・茶臼山古墳資料館

4世紀末から5世紀初めに造られた、全長90mの前方後円墳です。
明治25年に地元の少年が発見し、現在、国史跡に指定され、古墳公園としても整備されています。
この古墳からは、古墳出土のものとしては日本一大きい鏡(単頭双胴怪獣鏡)が発掘され、現在は東京国立博物館に納められています。併設する茶臼山古墳資料館には、発掘品や古墳の解説パネル、鏡のレプリカなども展示。
また、天候が良ければ古墳の頂上から柳井市街地~四国までを一望できます。
柳井有数の史跡として知られる茶臼山古墳は、古墳公園として整備された際に桜を植樹し、春になると美しいソメイヨシノの花を見ることができます。
古墳の歴史に思いをはせながら、美しい桜と柳井の町並みを一望できる絶景は、ここでしか味わえない感動を与えてくれます。

麗都路通り

JR柳井駅から北西方向にまっすぐ伸びる駅前通りを麗都路通りと呼びます。
明治~昭和の町並みをイメージして整備されたこの駅前通りには、ハナミズキとハナモモが植樹されており、春になると白や淡いピンクの花たちの可憐な姿を見ることができます。

普慶寺

柳井市最古といわれるお寺「普慶寺」は、春には桜の花、秋には大イチョウの紅葉を楽しむことができます。
特に大イチョウは本殿を見下ろすほどの樹高を誇り、大きく広げた枝の葉が黄金色に染まる姿は圧巻です。
また、普慶寺に奉られる愛染明王像は真っ赤な身体で天に向けて矢を引く容姿から天弓愛染明王と呼ばれ、恋愛・縁結び・家庭円満にご利益があり、恋愛成就のお願いに、女性の参拝者も多く訪れます。

専称寺

土穂石川から杵崎山へ上る山道の途中にある山間のお寺です。
境内の庭園にはサクラやモミジ、イチョウなど様々な樹木を見ることができますが、約1万本のツツジが一斉に開花した様はとりわけ見事です。
杵崎山は隣接する平生町の箕山、大星山ともつながっており、ハイキング、ドライブコースとしても人気です。

国木田独歩旧宅

国木田独歩は、20歳から22歳(明治25-27年)の間を、この旧宅で過ごしました。
ここには独歩が愛用していた机や月琴などが納められ、周囲の閑静な佇まいが今も当時の雰囲気を残しています。
彼の作品『少年の悲哀』や『置土産』などは、柳井を舞台にしたものです。

※実際に中へ入っての見学はできません。外からの見学のみとなります。

光台寺(ワンワン寺)

中国明朝様式で造られたちょっと変わった風貌の楼門。
白漆喰のトンネルの中央には大きな穴があけられており、この楼門の下で手をたたくと、『わぁんわぁん・・・』と反響するので、別名「ワンワン寺」とも呼ばれ、人々に親しまれています。
近くに住んでいた散歩好きの国木田独歩は、よくこの辺りまで来ていたことから、楼門右手側に「国木田独歩曽遊の地」碑が建てられています。

宝来橋/愛宕地蔵(火伏地蔵)

柳井で最も歴史の古い橋。
寛文3年(1663)に干拓された「古開作」と、「柳井津」側を結ぶ唯一の橋として多くの人々が往きかいました。
司馬江漢もこの橋を渡ったことが、『西遊日記』に記されています。
現在は仮橋となっていますが、橋のたもとには、当時の船着場の名残の『雁木(がんぎ)』や、船が入港する時に目印とした『沖見石灯篭』などが残っています。
また、当時火災が頻発した柳井に、人々が火よけを祈願して建立した『愛宕地蔵(火伏地蔵)』も、今も静かに町並みを見守り続けています。

月性展示館・清狂草堂

月性展示館は、柳井市遠崎妙円寺の境内にあり、幕末の海防論者で勤皇僧「月性」に関わる書画、額画、巻軸、書翰、書冊などを展示している。
また、清狂草堂は月性がひらいた私塾で、「西の松下村塾、東の清狂草堂」とかつては呼ばれ、討幕に活躍した多くの門人を輩出した。

また、文香や木版画など和文化の体験可能。